あまり金をかけずに、そこそこのビデオを作りたい場合Macの場合どういう選択肢があるのか?探ってみた。
iMovie(無料?)
Macを買うと標準で付いてくる、驚きの映像編集ソフト。適当に弄んでいるだけでそこそこ感じ良く仕上がってくれる。音声の吐き出しや波形を見ながらの編集も出来るので、ナレーションを作成するのに役立った。
気に入ったのは、画像をインポートすると勝手に付いてくるKen Burns Effect。静止画がなめらかにズームインするあれだ。他のアプリでも出来るのだが、ワンタッチでスムーズに決まるのが◉。
ただ、当然無料であるゆえ、使い込んでいくうちに壁にぶち当たるように出来ている・・・
まず、テロップで使うテキスト機能が貧弱で、ほぼ用意された通りの使い方しかできない。位置の変更も不可だし、フォントサイズが自動調整されて思うように行かないこともしばしば。
そして困ったのが本映像以外に重ねることができる画像が一枚に制限されていること。透かしを重ねながら、他の要素も乗っけるような、説明ビデオにありそうな手法が使えない。
それからタイムラインが微妙にリニアでない所も気になる。細かい編集には向かない部分があるのは無料ソフトの宿命なのか(それでも音声の編集なんかはちょっと無料とは思えないくらいのことが出来るのだが・・・)
Adobe Premiere Elements 14(約1万円)
最初に評価版を入れた時は大いに戸惑った。全体的にインターフェースがイケてない気がしたし、動作ももっさり気味。使っていると早くiMovieに戻りたくなってくる。
そして、慣れないうちは「あれも出来ない?これも!?」とガックリくることもあったが、実はそうでなかった。
掘れば掘るほど設定画面や機能が出てくる形になっていて、これはある意味合理的かも、と感じた。ライトユーザーもヘビーユーザーもそれなりに、という考え方らしい。
特にテキスト機能とモーション機能はiMovieでは歯が立たないところだと思った。
テキストはもちろんどこにも置けるし、スタイルも自由に変更できる。感心したのはテキストに簡単な図形を付け足すことが出来るという点と、それに対しタイムラインアニメーションが作成できるという点だ。Flashのような凝ったアニメーションを作ることは出来ないが、スケールと移動・回転を使って面白い動きを加えることが出来そうだ。
惜しいのは全般的に操作において「サクサク感」がないという事だ。マシンスペックが低いということもあるが・・・
PSもAIも、なんだかんだで軽快な動作を保っているように思うが、このソフトはある意味限界まで来てるのかも、と思ってしまう。
Final Cut Pro X(約3万5千円)
未検証。
だが、これが理想の形なのだろうという確信はある。画面はiMovie似だが、劇場映画が作れるだけの機能が詰まっている。操作感も実に良い。
逆に APE14に出来てこれに出来ない事があったらかなり失望する。
ただ価格が・・・これで食っていこうというならこんなに安いものはないのだが、まだ1円の収益も上がらないうちに導入するのは躊躇う金額。
Camtasia Studio Mac (約3万5千円)
未検証。
本当のところ、こいつが一番目的に適っている。画面取り込みが得意で、ナレーションビデオに最適。YouTubeマーケッター御用達のソフトだ。
しかし価格帯はFCPXと同じだし、何というかモノが出来るのは早そうだが、ちょっと夢がない・・・せっかく使いこなしたとしても応用が利かないというか。せっかく映像編集の技術を習得するのなら、もっと幅広い範囲に対応したいので、これはパスかも。
コメント