『お茶友の会』に見る日本人のシャイネス

の評判は?などと書くと検索でかかったりするのだろうか?

はさておき、最近流行のカフェ会の元祖、「お茶友の会」は前からちょくちょく利用している。最初に行ったのは2年くらい前だろうか?

新宿会場と神田会場があり、最初に行ったのは新宿会場。会場はホテルの会議室で、緊張気味にテーブルについたのを覚えている。

今と違い、まずはじめに主催者自身からの説明があり、なかなかフランクで好感が持てた。

あとは自由会話になるのだが、何の脈絡もない他人といきなり打ち解けるのは誰も苦手のようで、基本押し黙っている。順番に自己紹介を終え、誰かが会話の発端を開くと、徐々に熱を帯びてくる。やはり、どこかお互いに関心があるから参加しているわけなので当然かも知れない。そして会話が最も白熱した頃に「チェンジ」の時が来る。つまり、強制席替えのようなもの。これはなかなか残念な瞬間だが、この会のルールなので仕方がない。全員が全員と話せるよう、必ず「チェンジ」をしているとのこと。

これは当初の状況。

さて現在とはいうと、基本的なシステムは変わっていない。ただ会のテーマは年代別や趣味別・目的別など随分多彩になったようだ。

一方、自分の感覚でいうと、かつてほど熱を帯びることは少なくなった気がする。もちろん、これは参加者次第で決まる部分が多いのだけれど。

特に最近の数回などは人数も少なくて「チェンジ」が無く(基本的には人数は少ない方が良いのだが)話が盛り上がらず、2時間がかなり苦痛に思えてしまったこともある。

また、奇妙に思えるのは終了後のLINE交換。もちろん強制ではないが、なんとなくノリで、7.8割は交換する流れになる。

しかしながら、これほど意味のない行為もないのでは、と思えるほど活用されていない。名前の分からない連絡先が溜まっていく一方で、せいぜい顔文字を1つか2つやりとりするだけで終わることがほとんどだ。

なんとなく「じゃ。また今度ご飯でも」の社交辞令を電子化したようで面白い。

そしてまずいのが、偶にだがセミナー・スピリチュアル(手取り早く言うと宗教)・マルチなどの勧誘が舞い込んでくる。これは非常に残念だ。なぜならば、参加者からLINEが入ると「あ、珍しく繋がりが出来るのかも」などとプチ期待させておいた上で、蓋を開けてみたら勧誘だったりするからだ。もちろん即ブロックだが、後日こういう輩に図らずとも再開してしまう事を考えると、しばらくは同じ会場を避けてしまう。

かなり盛り上がった後にフレンドリーな雰囲気になりLINE交換をして、その後顔文字以外のメッセを送った途端かなり冷淡にされたり、既読無視・未読無視されることもあった。

LINE交換した相手からメッセージが来て不審感を感じたりするなら、なぜはじめから交換するのだろう?と疑問に思うのだが、思い返せば自分もあるジェントルマンから「会いませんか?」とのメッセが入ってうろたえてしまった事もあり、理解できなくもない。ただ自分は何もお誘いはしていなくて、当たり障りのない質問をしただけなのですが。

ちなみに自分は100人以上とお話をして、かろうじてオンラインで交友している相手が1名。

面白い体験としては、自分以外全員女性の突発女子会に参加させてもらったこともあった。この時はLINEグループまで作ったが、それっきり全く交流は起きていない。

この時以外にアフターの経験はない。アフターは誰かが声を上げないと始まらないのだが、ここの所すごくみなさん苦手のようだ。女子会の場合は割と自然にそういう展開になりやすく、女子ってやっぱり楽しいよなと思ったり。

というわけで、今では余程これと思った人物でない限り、LINE交換は応じていないし、アフターメールなども出さない。

ここに来て、こう言った会は発想の転換が必要だと思うようになった。

つまり、継続的な関係を求めようとしてはいけない。原則はその場だけのお友達として割り切った方が楽しめることが分かって来た。

そう言う心持ちで参加すると、何だが「人間博物館」のように色々な世界の切り口を参加者の口を通して覗き込む事が出来るので、これはこれで興味深い。

そして終わったら「ではまた機会があったら」という常套句を残して潔く都会の闇の中に戻っていくのが、正しいやり方だと思った。

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