CS(カウチサーフィン)をぼやく

airbnbをずっとやってみたかったのだが、事情がありそれは成らなかったのでその代わりと言ってはなんだがcouchsurfinをやって見た。

オファー状況

オファーなんか来ないだろうと思って放置していたが、ステータスをaccept guestにしておくとちらほら来る。

そしてコメントがつくと、それこそ火がついたように来るわ来るわ。しかも画像などは公開していないし、部屋の状況も記載していない。

国籍は様々だが、なぜか多いのがトルコ。東南アジアも多い。アメリカはそう多くない。ヨーロッパもちらほら来る。

やってみて感じた問題点

・ゲストのスケジュールが結構流動的で、しかも決めた時刻通りに来るゲストはまずいなくて相当待ち惚けをする覚悟が必要。部屋をタダで提供している側が振り回されるのはなんとも・・・見知った仲なら納得もいくのだが、この時点では会った事がない間柄だからなおさらだ。

・要するに会ったことのない人物を自分の部屋に泊める仕組みなので、普通の日本人の感覚には相容れない部分を大いに感じた。bnbならばホテル代わりという意識があるのでそれは割り切れるのだが・・・通常なら親友しか泊めたくないところを、一見の人間を(レファレンスなどを頼りにして)泊めてしまうのだから結構ハードルが高い。

・CSは金銭の授受がない代わりに、ギブアンドテイク精神で、自分から施したものを別の機会に受け取る、という心の広いコンセプトだ。だが、実際の話相手は暇さえあれば旅をするような人種だ。こちらが休暇の時に出かけていってもすれ違いになる可能性が高いのではないか・・・それは別のCSerから施しを受けられればいいというのもまた寛容な考えだが。

(ここから先は、かなり身勝手な感想)

・CSerはホテル代ゼロで旅行をしまうような人種。相当にコスト観念がシビアで、こちらが食事などに誘うも50円や100円の違いで彷徨したり、結局食事を省略したりと、まあ貧乏旅行の正しい形なのだが、こちらとしては日本の美味いものを紹介するのが数少ない楽しみになっている以上、そこを奪われてしまうと、ただ部屋を貸すだけになってややガッカリしてしまう。また、イスラム圏の人のように根本的に習慣が違う場合はなかなか神経がすり減る(もちろんそれは良い勉強にはなる)。

・(これはちょっと言うのを憚れるのだが・・・)あまり言いたくないが、今までのゲストは部屋へ入った瞬間「匂う」。バックパッカーの匂いだ。これはもちろん、自分が旅するときにも恐らく100%発しているだろう、汗と疲労の匂いなのだが、狭い部屋なので結構参る。「なんだお前はなんて旅人に無理解な奴だ」って言われてもしょうがないのだが、生理的な感覚としてちょっと受付づらいものがあるし、布団とかカウチとかに匂いが移る前に、まずはお風呂からどうぞ・・・と言いたいのを我慢している。こんな狭い部屋でCSやるなと言われればそれまでなんだが・・・

やって見て面白かった点

・人を泊めると、だいたい何か面白い生活や旅のスタイルをひとつふたつ発見できる。普段持ち歩く食品とか洗濯物の干し方とかそういうものだ。中にはこちらが真似したくなるようなものもある。コーヒーメーカーを持ち歩いている人もいて、これ村上春樹みたいでオシャレだな、と思ったり。

・今まで泊めた3回のうち2回はちょっとした料理を披露してもらえて、これは外食よりも楽しいと思えた。中には自分の貧弱な冷蔵庫と食器棚からありったけのものを発掘してカレーを作ってくれた人もいた。追加材料一切なしなので大したものだ。そして自分の乏しい調理知識でもって応戦もしたが、受けは悪くなかった(ように思えた)。こういうのは普段あまり味わえない。

・あるゲストは勝手に街中を探検して、逆にこちらが面白い店を教えられてためになった。

じゃどうなんだ?

回数が少ないので結論は出せないが、

・自分の場合丸貸ししている以上、ゲストの行動次第でスケジュールの影響を受けてしまうのが微妙。本当の意味でのカウチ貸しならば影響は最小限だろうけど、少なくとも入る日は駅からのアシストも必要なので振り回されがち。

・そういうわけで、今の所得られるものにしては手間がかかるな、という印象。

・できればmeetupして気が合いそうな人だけを泊めたいんだが・・・そういう流れには出来ないんだろうか。システムが泊める泊めないを前提に動いているので、ただのmeetupは成立した試しがない。

というわけで、現在も続々とオファーが来るが、返信率は下がる一方・・・ちょっと申し訳ない気にはなっている。

PS どんな手間のかかるゲストでも、最後は名残惜しかったりするのは人の情か。なぜか「また会おうな!」の一言が出る。自分に人の情が残っているのを確認できただけ良いとするか!?

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