mac bookラインはどうなる

久々にmacbookに戻って執筆している。

前回、macbookの使いにくさに愛想を尽かしケチョンケチョンに言ってしまったが、戻ってみたら良いところも見えてきた。

まず、電源関係。容量の数字などは大差はないが、平気で6時間くらいは持ってしまう。また容量のリークもほぼなく、放っておいたら起動しなくなるということもなさそうだ。ちなみに現在の消費電力はcoconutsで見るとわずか7W程度。同じタスクでも消費電力が低く抑えられていることが分かる。

画面もさすがに鮮明。妙な色味もないから、写真再生に最適。

ネット閲覧、執筆、パワポ、プラスアルファのような用途に向いている。このプラスアルファの部分に、iPadでは出来ないすべてのことが含まれると考えれば利用価値は高い。

ある意味「力仕事」をしないMacユーザー向けの機種としてはいい線を行っている。

気になるのは、今後のmacbookラインの展開だ。

macbookはその名が示す通り、今後のmacノートのメインストリームとなるべく開発された「プロトタイプ」である。

12inchのモニタと1個のUSB-Cでユーザーがどれだけ耐えられるかを知るための過酷な「モニター・プログラム」(有償)と言って良い。

私のように半ば脱落してしまった者もいれば、至極満足なユーザーもいる。

Appleとしては収集したユーザー体験データを、「本命」のmacbookの開発に活かしたいという考えなのだろう。じゃなかったらmacbookなどという名前にせず、macbook lightだか何だかの傍流的な扱いにしたに違いない。

すべてのノートが薄くなり、Retina対応となればMac book air も Mac book pro retina と言ったライン分けは意味をなさなくなり、統一されるのは妥当な考えであると言える。微妙なライン分けを残すのはメーカーにとっては生産調整とメンテナンス・サポートに手間取り、ユーザーにとっても分かりづらく双方ともメリットはない。

しかし、さすがのAppleも、ノートのモニターは現行の12’で充分などとは考えてはいないだろう。何しろApple自身もmacユーザーなのだ。iPad Proでさえ12.9’を搭載している。

だからと言って13’だと12’と近接しすぎるので、これは考え難い。

実は今のMBA13の筐体サイズに、MBと同じベゼルサイズのモニタを載せると、14’弱くらいのサイズになる。

そうすると14’もしくはいきなり15’サイズのものが載っかって来てもおかしくはない。解像度は3Kや3.5Kになるだろう。

そしてこれが真のMac Book Air retinaでもあり次期Mac book pro retinaでもある「本命」Mac Bookになるだろうと思われる。筐体のサイズや重量は現MBA13程度だろうか。

機能的にはUSB-Cは活きの方向だろう、現在はまだ過渡期であると言え、これに慣れると裏表を気にしながら差し込むUSB-Bや、もっと判別し難いmini、microなどには戻れない。ただ、電源共用の一穴はあまりにも評判が悪かった。Appleとしては、MBはiPadにキーボードが付いたようなものだと考えて欲しいと思ったのだろうが、そうは行かなかった。外部が端子が一つだけだと、唯一のUSB-C端子がヘタれると同時にマシンが使用不能になってしまうというリスクと隣り合わせになり、しかも電源端子はもっとも差し替え回数が多い部分であるためヘタルのは必至なのだ。USB-Cは最低2個は搭載してくるだろう。ただし、給電として利用できるのは一口にとどまる可能性はある。あるいは、評判の良かったmagsafeが3代目になり復活ということもありえる。

キーボードも「残念ながら」現行のセミ・フラットタイプが標準になりそうだ。こちらはさして評判が良いわけでは無く、むしろ拒絶反応も起きているようだが、Appleとしてはおそらくツルツルでメカニックな機構がないものを目指している節があり、これはそのための布石と考えられる。実際、キーボードをトラックパッド代わりにするような特許を出願しているようだ。手をホームポジションから離さずにポインタの移動ができれば、なかなか快適なインタフェースになりそうだし、次世代のポインティング・デバイスの地位にふさわしい。もちろんフルフラットの実現はまだ先だろうが、ForceTouchをはじめ基盤になる技術は出揃っている。

ここまで来ると価格は日本円で20万近くなることは避けられない。何しろ現時点でのMB12でさえ税込みで16万の値がついている。

その時になったら、いよいよ自分に取っても本命機となり、今所有しているMBAを放出して購入資金に充てるつもりだ。

*****************************************************************

2016新MacBook登場

と書いてからほぼ1年後、やっとAppleより回答が出てきた。

タッチバーを備えた新型Mac Bookである。

タッチバーは「そう来たか!?」という意外性もあるものの、どことなくWindowsメーカーが出しそうな仕掛けである。タッチスクリーンを拒否してきたアップル流の回答だ。これはこれで良い。想像していたのはキーボード自体がスクリーンになるようなものだったが、これでは電池はあっという間になくなってしまうだろうし、E-inkを使うにしても品質が開発者の納得のいくものではなかったのだろう。

要するに先行していた12インチのグレードアップ版で、この方向性は織り込み済みだった。

キーボードは慣れが必要なパタパタキーボード。

USBは未だに一向に普及しないUSB-Cに統一。

自分自身はまだまだUSB-Aは使う。ヘッドセットもあるし、SDカードリーダー、外部HDD、、、すべてUSB-Aだ。そしてUSBメモリはいざという時に非常に心強い。出先でコンビニでプリントアウトする時は必ずお世話になる。未来志向は良いのだが、PCは嗜好品ではなく実用品なので、アップルにはもう少し現実的な目線を持って欲しかった。

相変わらず出揃わない変換プラグを各デバイスに差しておけば忘れたりしないと思うが、いざ忘れたりすると、その辺で買えるシロモノではないので場合によっては致命的である。そして安くはない。

毎度のことだがモデルが新しくなるにつれ心配事が増えるのはどうも、という気がする。

ただし12インチの時の悪夢のように口が一個だけということはなく、十分な数が用意されている。いやいやタッチバーなしの廉価版は2個だけなので、充電器をつなぎ、外部ディスプレイを繋げたらもう終わりだ。ひどい割り切り方だなと思う。

もっともドングルを持ち歩くことは12インチですでに慣らされてしまっているのだが・・・

ベーシックな13インチとタッチバー付きの差は3万円。タッチバー代が2万円、プロセッサが1万円、と言うところだろうか。

そして実は旧来のMacBookProRetinaも残っている。こちらは充分実用的なポート構成で、SDスロットまでついている。重さは200g以上重いのが難点だ。スマホ一台分以上の重量増になってしまい、悩むところだ。
ところが、これを256Gのストレージに変更すると一気に2万円上がり、新13のベーシックモデルと同じ価格になる。

ちなみにAirだが、かつてのiBookのようにエントリー機として残るがタイミングを見て終了するのは確実だろう。Retinaにこだわらなければ、Airの最新モデルこそベストバイだろう。ただし単純にAirにRetinaを乗っけたものが出る可能性は非常に低い。

この新しいフラッグシップはアップルの新しい方向性で、これが気に入らなければWindowsに移行するしかない。最近のWindowsはOSもハードも十分に洗練されているし、ある程度の後方互換性を維持してくれているので、この機会に移行するのも悪くはない選択かも知れない。

アップルを使っていて窮屈に感じるのは、すべてをアップルの掌の中に握られていて、逃げ場がないことだ。Windowsであれば、OSは置いておいて好きなハードメーカーを選べば良い。これはiOSにも言えるが、スマホにおいては依然として断トツの使いやすさなので移行する気にはなれない(オーディオジャックの廃止は癪にさわるが)。

この新しい方向で今までと比べて快適になり生産性も上がるのであれば、今まで通りアップルを支持し続けるつもりだが、この新しいMBPの出現と満足度がひとつの分水嶺となりそうだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました