『独身男』 光棍兒/Single Man/2010年/94分/

http://cifft.net/gg.htm

「生の人間」といえば聞こえは良いが、ただひたすら貧しく、強欲、淫靡、乱暴な、醜い人の姿をありのままに、哀しくも面白おかしく描き出している。

そして、見ているうちに、本質的に自分たちと何ら変わりない存在であることに気づいてしまう。

バラックのような粗末な家に住む、農村の現実が「現在」であることは、TVでの国家主席の映像と重ね合わせられることによって表現されている。

人類が皆コンピューターを使いこなし、宇宙へ進出する時代になっても、こんなことをどこでも普遍的にやっている、それが人類なのだと納得さえしてしまいます。

ちなみに主人公の爺さんが女を買いに行く街は旅順みたいですね。最近日本では大河ドラマの影響で注目されている場所です。

 

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