中年がUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーになった!物語【part2】

【part1】はこちら

登録会場へGO!

オンライン上での登録に続いて、専用バッグの受け取りのために登録会場へ赴く必要があります。

宅配で受け取ることも出来ますが、断然登録会場での受け取りをお勧めします。その理由は、

  1. システムの概要についての簡単なレクチャーを受けることができる
  2. 銀行口座情報をチェックしてくれる
  3. これから「ウーバー仲間」になる人たちの様子を掴むことのできる数少ないチャンス

特に重要なのが「銀行口座情報をチェックしてくれる」。

実は、Uber Eats からの支払いは「国際送金」なのです。この事実に少々驚いてしまいました。何しろ日本で日本のお客様から収入を得ているのに何故海外を経由しなければいけないのか?

今の所ハッキリとした理由は分かっていませんが、このビジネスモデル、奥が深いなと思いました。

そして、海外送金の場合、国内と違い「番号と名前が合っていれば良い」わけではないのです。

住所や名前の書き方にも独特のルールがあります。ここで間違ってしまうと折角の報酬を受け取ることが出来なくなってしまいます

なので、「登録会場」へ赴くことを強くお勧めします!

会場へ到着

私が選んだのは、仕事拠点に近い秋葉原のパートナーセンターです。

小さな雑居ビルの2階が登録会場になっています。

年齢層は、まあ予想通り20−30代の男性がメイン。外国人(アジア系)もちらほら。

が、明らかな中高年は見当たりません(゚ω゚)。が、ここでめげてたら終わりです。ちなみに登録を終わらせてすれ違った人の中には一人いました。また、女性の登録者はほとんど見かけませんでした。女性でも充分こなせるし、向いている仕事だと思うのですが、そこはちょっと残念でしたね。いや、街では女性ウーバーは見かけますので、女性の方もどんどんチャレンジしましょう!

説明を受ける

少し待たされた後、3人ずつ説明用のコーナーへ通されます。

入ってみると、受付と待合があり、待合には「仲間」がビッシリと座って待機しています。

登録希望者には緊張が見られますが、スタッフ側には雇用関係に見られる高圧的な態度はまったく見られず、あくまでもフレンドリーです。

実際、ここは面接会場ではないのでそれほど緊張する場ではないのですが、やはり皆さん初めてのこととあって、こわばり気味です。

説明の主な内容は以下です。

  • 大まかな仕事の概要
  • 専用アプリの使い方
  • 銀行口座の記入チェック
  • 支払いについて
  • トラブルの対応など注意点
  • 質疑応答

時間は40分ほどでしょうか?

仕事の実際の説明はあくまでも概要のみで、日本の職業訓練に見られる瑣末主義・教条主義でなく、「まずはやってみて下さいよ、そうすれば色々分かってきますよ!」のような空気があります。

いい意味でさっくばらんアメリカ西海岸の香りさえ感じます(Uber Eats はサンフランシスコで創業)

説明が終わったらバッグを受け取って終了です。

現在のウーバーバッグは折りたたみ可能で、色も黒で目立たない(以前のバッグはグリーンで折りたたみ不可能)ので、電車での持ち帰りは楽でした。これは本当に助かります。

「ウバッグ」ご開陳

折りたたみ状態
開いた状態

いわゆる保冷バッグをショルダーにしたもので、背負いごこちも悪くないです。

また、折りたたみ時には手提げバッグのようになりますが、持ち手が手に馴染むようになっており持ちやすいと感じました。

不安材料としては、ドリンクなどを立てておけるパーツがないということで、実際初ドリンク配達の時に悩んでしまいました。。。

いざ出陣!その前に・・・

さて、配達デビューをするため、1日スケジュールを空けました。

いきなり動き出しても良かったのですが、少しでも心の準備が出来るように、

「まずは客として注文してみてはどうか?」

とこう考えました。
幸い、たまたま郵便受けに「1000円クーポン付き案内ハガキ」が投函されていました。一番安いところなら1食分くらいは賄えそうです。

あまり腹は空いていなかったので、台湾タピオカティーを注文。ドリンク一杯でも送料込みだと1000円越えました・・・

この注文体験は、結果的に言うと非常にタメになりました。Uber Eatsでは事前研修などはしてくれないので、自ら研究する姿勢が重要なのではないかと思いました。

注文すると、アプリの画面上に配達パートナーの位置がリアルタイムで表示されます。ここが近未来SF映画のようで非常に面白かったです。アプリの中の自転車マークが自宅に近づいてきて、そしてドンドンドンと階段を登ってきます。

特に何も呼び声を発しないので、自らドアを開けて「先輩」と初対面です。

「お待たせしました」の一声のあと、品物をすーっと渡され、帰って行きました。

それ以外はほぼ無言です。そっけない・・・

自分が配達をするとしたら、ここの所はもうちょっと工夫したいなあ、とか思ってしまいました。

しかし、同時に「これなら出来るぞ」という自信も少し湧いてきました。

商品の受け取りの方も、偶然ですが近所のマックで目撃したことがあるので、これで何となく受け取り⇨配達のイメージを掴むことができました。

ぶっつけ本番もいいですが、この注文体験を通してだいぶ心理的なハードルを抑えられたような気がするので、もしUber Eatsを利用したことのない人は自ら注文してみることをオススメします

緊張の初配達!

いざ出陣です。

配達に使用する自転車ですが、実ははじめから「赤チャリ(ドコモのシティシェアサイクル)」しか考えていません。

なので、家から最も近い赤チャリ提供エリアに移動します。

まずオンラインにする前に、赤チャリに慣れるために試し乗りしてみます。電動アシストは快適ですが、前ブレーキがほとんど効かない車体にあたってしまいました。

これで配達していたら確実に接触事故を起こしていました

車体を借りたら、まずブレーキ確認。肝に命じておきます。

ちなみにバッテリーの残量確認は乗る前から確かめられます。朝は良いのですが、夜になってくるとこれで悩むことになります・・・

そして、近所の公園に移動し、待機開始

・・・・・・・・・

「うん」とも「すん」とも言いません・・・

そういえば、ここは店自体多くない住宅地。注文者はともかく、店が近くにないとお呼びがかからないのも当然といえば当然。

そして、代々木公園に移動。

こうして、のんびりと構えていますが、

一向に鳴る気配がしません。。。

そもそも「気配」なんてアプリを通して伝わるはずもないのですが・・・

さらに場所を移動します。原宿方面へ向かい、原宿側の公園入り口で待機しようとしたその時、スマホがポロンポロン鳴っています。

キターーーーアアア 初仕事!!!

原宿のクレープ屋さんからのコール。割と良く知っているところです。平日につきホコ天ではないので、割とスムーズに店に到着。

「ウーバーイーツです!!」

例の掛け声を精一杯発します。

が、到着が早すぎてまだ品物が出来上がってない模様。

「番号見せてください」と言われ、ちょっとマゴマゴしていたら、若い女性店員に「クスッ」とやられました。

確実に「新人」と見破られました(^_^;)

まあ気にしない。早速配達に向かいます。

ところが、この配達先というのが、初心者にはちょっとハードルの高いかなというくらい離れていました。

とにかく全速力で向かいます。

しかし、アプリで追跡できるのにも関わらず、思いっきり配達先をスルーしてしまいます。

慌てて戻りますが、再びスルーしてしまいます。。。

ベテランの方はスマホをハンドルに固定しているようですが、こちらはそういう装備がないので、思わず道を間違えてしまいます。GoogleMapのナビの方が良いんでしょうけど、バッテリーを激しく消耗するのであまり使えません。

やっと目的のマンションを見つけ、無事に品物を渡します。

得られた報酬はすぐにアプリに反映されます。

実はこの初配達はブースト(加算)と距離加算が効いて1回で900円貰えました。通常の配達の2倍以上です。距離も4kmあったのでその分も反映されています。

まとめ・初日の成果は?

11月7日に東京エリアにて、配達した報酬記録です。配達地域は主に原宿・広尾・六本木・広尾と、割と広範囲に渡りました。
※報酬は、時間、地域、プロモーションによって異なります。

時給換算にすれば1000円弱と、ちょうどバイトの最低時給と同程度です。

この数字をどう見るかですが、私は「まずまず」だと思っています。なぜかというと、全くの未経験者が初日で稼いだ数字だからです。ただし、良く考えてみたら赤チャリのレンタル代がここから引かれるので、時給としてはもう少し低くなりますね。

それから、今回の配達時間は一番おいしいピーク時の合間なので注文数はそこそこですが、実際は昼と夜のピーク時間をしっかり取れば、もっと効率よく稼げると思いました。

それでも、1日に稼げるマックスは10,000から12,000円くらいが妥当な線ではないでしょうか?

これを「本職」としてやろうとした場合、相当覚悟が必要になりそうです。酷暑時や大雨の時の配達も避けては通れないでしょう。私も郵便配達のバイトの経験があり、「酷暑」「大雨」はまさに地獄でした。

しかし、スキマ時間を生かす「副業」として活用すれば、これだけ爽快な仕事は他にないように感じます

自分は、割と「街歩き系」のバイトが好きで、かつて郵便配達やポスティングを随分やりましたが、Uber Eatsはその究極の形なのではないかと思いました。

配達をしていると、なんだか「ポケモンGO」のようなGPSゲームをプレイしているような錯覚に陥ります。業務をゲーム感覚で行うのはどうなんだという話も出そうですが、Uber Eatsのシステムは配達パートナーが業務にのめり込めるようゲーム的な要素をうまく盛り込んでいるように思います。

例えば、「ブースト」エリアの設定も、あまり需給とは関係なくランダムに行われるようです。そうすると、ブーストのかかったエリアに配達パートナーがさーっと移動していきます。まるでポケモンGOのアイテムをゲットするために俊敏に動き回るプレーヤーの集団のようですね。

若い時から町歩きが大好きだった私としては、ゲーム感覚で楽しみながら収益も挙げられるのであれば、それこそ一石二鳥だと思っています。

これからは隙間時間活用というアプローチで、無理のない範囲で続けようと思います。

これから配達パートナーを続けるための課題・問題

「赤チャリ」問題

「赤チャリ」のレンタル費用は必要経費なので仕方がないと思っています。

「赤チャリ」はUber Eatsと提携していて月4000円で乗り放題になります。1時間200円かかるレンタサイクルを1ヶ月びっしり乗れるのですから、かなりお得です。というよりもこの制度を利用しない手はないと思います。おそらく、3日くらいで元が取れるはずです。

※(2019/12/1現在)月4000円の使い放題プランは終了し、現在は1日上限4時間で月4000円のプランを提供しています(超過時間は従量制になる)。専業で配達パートナーをしようとしていた人にとっては残念な変更ですね。

そして、「赤チャリ」にも弱点があります。

バッテリー切れ問題

「赤チャリ」は電動アシストですが、ポートに置いてある車体はすべてフル充電されているとは限りません(ほとんどのポートには充電機能がない)

私は初配達で六本木ヒルズ付近で電池が足りなくなり、最寄りのポートで車体をチェンジしようおとしたところ、数十台ある車体がほとんど電池残量ゼロでした。おそらく夜になると電池切れによる乗り捨てが増え、大型ポートに電池切れ車両が溜まっていくのだと思います。

ポートの数は多数ありますが、このバイクシェアリングのシステムではバッテリー充電のインフラまでは考慮されておらず、すべて人力で行なっているというのが実情のようです。

車体不良問題

結構な割合で整備不良車両に出くわします。

初配達の際に試し乗りした車体は前ブレーキ不良で、非常に危険な状態でした。その他シートポストが固く、高さが調節できない車両もありました。ブレーキ関係は特に注意が必要ですが、いったん解錠しないと確認できないのが難点です。
解錠して状態確認をし、すぐに返却すれば料金はかかりません。

今の所、「ポートの多いエリアで活動する」「電池残量が少なくなってきたら早めにチェンジ」以外に切り抜ける方法はなさそうです。

そして面倒でも少しでも不安のある車体はすぐに交換するべきでしょう。

スマホ電池切れ問題

Uber Eatsのアプリは激しく電気を消費します。バッテリーの消耗は想像以上でした。

一応3000maHくらいの小型バッテリーを携行して行きましたが、5時間の配達でほぼ使い切ってしまいました。1日の配達なら10000maHでもまだ不安なくらいです。大容量モバイルバッテリーは必須です。

「こぼれ」「倒れ」問題

今回は商品をこぼしたり、倒したりというミスは犯さなかったのですが、例えばタピオカドリンクのように手持ち前提の商品の場合はどうするんでしょうね?

バッグにはサイドポケットもありますが、保温の関係でここを使うのはNGでしょう。

ここは自分なりの工夫が必要になりそうです。

後日談:ダイソーで買った小さいクーラーバッグが大活躍しました!

トイレ休憩問題

始める前から懸念していたのがこの問題でした。

みんなトイレはどうしてるんだろう?という疑問がありました。

はじめは、確実にトイレのある場所をベースにすれば良い、くらいに考えていたのですが、実際は配達先で新たな注文を受ける、というサイクルを確立しないと稼げませんので固定したベースに戻るのは現実的ではありません。

また、冬になるとこの問題はさらに切実さを増すと思われます。。。

公園をチェックしろ」という話もありますが、ある程度の規模がないとトイレはないですし、かなりの割合で「超汚い」です。

都市の中で、タダで気兼ねなくトイレを借りれるのは以下のような場所しか思い付きません

  • 駅ビル、商業ビル
  • 地下街
  • 公園
  • 大き目の神社仏閣
  • 公衆トイレ

一番利用しやすいのが「駅ビル、商業ビル」と「地下街」ですが、エリアが限られます。例えば、山手線の駅でも新大久保や目白などは駅ビルも大きな商業施設もありません。私鉄の場合、急行停車駅ならだいたい駅ビルがありますが、小田急線代々木上原のような例外もあります。地下鉄の駅はほとんど期待できません。

そして住宅街に入ってしまうとトイレは結構絶望的でしょう。

トイレだけは人間として避けられない問題なので、「最寄りの商業施設や地下街を常に意識」して、催したら迷わずオフライン、という所でしょうか?

緊急性が高い場合は、ドリンクの一本でも買ってコンビニを利用するのが良いかも知れません。ただ、都内の小さいコンビニの場合トイレが使用できないところもあるので要注意です。

それから、

トイレを探すアプリ

というのもあるようです。このアプリを使う場合は、「公衆トイレ」のみを検索して表示させると使いやすいと思います。そうすると意外な所に公衆トイレがあるんだな、ということも分かります。

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